2013年7月19日金曜日

『キンキーブーツ』で諦めない心を学ぶ

梅雨明け直後、うだるような暑さの日々。
なんだか心身ともにスッキリしない。

私ってこんなんでいいんだっけ…?そう思って、鬱々としてしまったり。
元気が出る映画が観たい!そう思った時にはコレ。

イギリスの田舎町ノーザンプトンにある老舗紳士靴メーカー「プライス社」の跡取り息子のチャーリー。
周囲の期待から逃れるために、ロンドンへ移住を試みるものの、父が亡くなり跡を継ぐことに。
父のように周囲から慕われない上に、会社は存続の危機。
従業員を解雇し、婚約者からは罵倒され、踏んだり蹴ったりのチャーリー。
そんな時、ドラァグ・クイーンのローラに出会い、ドラァグ・クイーンが履くブーツがすぐに壊れてしまうことを知る。
会社の再起をかけ、ローラを雇い、ニッチ産業である『危険でセクシーな女物の紳士靴 (Kinky Boots)』を開発し、ミラノの靴見本市へ出展することを目指す。その結果は果たして…

挫折→再起、というありきたりな内容なのに、なぜか感情移入してしまいます。
それは主人公チャーリーが、あまりにも普通の人間だから。
自分でもこういう状態に陥るよね、とあっさり自己投影できるから。

それにしても婚約者ニックがヒドイ。
工場の存続の危機と知りながら、結婚式にはマノロブラニクの靴を買って!だの、新居はオシャレな家を買って!だの、女性の私から見ても、自己中極まりない。

それに引き替え、一旦解雇したものの、ニッチ産業を狙えと提案したローレンは、自分の工場のこと、仕事のことを分かってくれる良きパートナー。

どっちを選ぶかは明らかだよね。

この作品は、実在するブルックス社がモデルと言われているけど、どうやら創業110年という老舗、というところだけが使われているよう。
それでも、会社が存続の危機っていう話はよく聞く話。

周りから浮いている状態から、会社の存続に力を注ぐチャーリー。
ドラァグ・クイーンへの偏見に苦しみながら、靴をデザインするローラ。
解雇されても、靴と会社への情熱に心動かされるローレン。

この3人を見ていると、一見無理なんじゃないか、と思うことでもやればできる、と思ってしまう。
なんとも単純なのだけど、そうして心が動かされるのがこの作品。

あと、ドラァグ・クイーン用のブーツだとしても、オシャレでステキ。
ちょっと履いてみたくなります。

観終わったあとに、よしまた明日から頑張ろう、と思えます。




キンキーブーツ(Kinky Boots
上映時間:107分

0 件のコメント :

コメントを投稿