小気味良いコメディ作品にピッタリのダイアン・レイン主演。
彼女が演じると、どの役も可愛らしい女性に仕上がる。
先日、イタリアのローマからミラノを車でドライブした時に、トスカーナ地方を通った時の写真。
空が青く、緑がくっきり、オレンジ色の屋根…まさしくこの作品を思い出したので、
帰ってきてから観たくなったのだ。
夫と離婚し、傷心のまま友人にプレゼントされたトスカーナ旅行へ出掛けたフランシス(ダイアン・レイン)。
そこで出会った古い家をなんと買ってしまうのだ。
傷心して旅に出てそこで出会った人々との交流に癒されて〜・・
なんて作品は良くあるけれど、家を買ってしまうのはなかなかない。
家を買ったあとは、そこを修繕するスタッフとの交流や、
ふとした拍子に出会ったイケメンイタリア人との恋愛、
現地で知り合った友人や、元住んでいたサンフランシスコから来た友人など、
傷ついた人の気持ちを癒すのは、人とのコミュニケーションであることを描いている。
一人で引き蘢っていても、傷は癒えないまま。
環境を変えること、人と話すことで状況が変わる、気持ちが変わる、
当たり前のことなのだけど、暖かい日差しのトスカーナを舞台に、コメディタッチで描かれると、気持ちがほんわかしてくるから不思議。
この作品から、人生の岐路に立つ、ということを自分で作ることもできる、ということ。
現状を変えたいならば、ただ漫然と旅行をするだけや、人と話すだけでは変わらない。
一歩踏み出して、自分で岐路に立ってみることも大事。
岐路が勝手にやってくることはない。
「今を変えたい…」なんてモヤモヤ思っているならば、小さなことでも1つ行動を起こしてみよう。
そんな風に思える作品。
今を変えたくなっている気持ちの時にオススメ。
- 原題:Under the Tuscan Sun
- 製作年度:2003年
- 製作国:アメリカ/イタリア
- 上映時間:113分
- Under the Tuscan Sun (IMDb)

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